術後50日が経過しました。「そんなに経ったっけ?」と感じるくらい、手術の日のことは記憶に新しいのですが。
麻酔から覚めた時、自分の腕がついている気がしなかったっけ。「腕、どこにあるかわかります?」と看護師さんに聞かれて、手術していない方の手で、全然違うところを探ってしまい、「こっちですよ。」と教えてもらったっけ。それを思えば、こうして、一見普通の人らしく生活しているのだから、人間の回復力ってすごい。ありがたいことです。
術後38日日のブログで、「できるようになったこと、まだできないこと」をまとめましたが、あの直後、転換期のようなものが訪れ、急展開でできることが増えました。なので、50日後の「できることできないこと」をまとめ直します。お付き合いください。
①着替え
問題なくできます。特別の方法でなくても大丈夫。骨折前のやり方で、着替えています。独特の方法が癖になってきていたので、普通の方法に戻すように意識しています。
②料理
包丁で食材を切ることは、おおむねOK。かぼちゃ丸々1個の半分カットとかは危険だと思うからやりませんが。様子を見ながら、たいていのことはやっています。
大きな両手鍋にたっぷりお湯が入っているのを両手で持ち上げてシンクまで持って、ザーッとゆでこぼす作業は、怖いからやりません。トングでゆであがった材料をちょっとずつ掬いだしてから、お鍋をコンロからすぐわきの調理台にそうっと移し ずるずると引きずってシンクまで移動させ、お湯を流します。
両手で持ち上げないで済む方法を考えます。お鍋に水を入れるとき、逆に捨てる(汲み出す)ときは、ミルクパン(片手の小鍋)を柄杓のように使います。
おろし金ですりおろす作業は、肘にひびいて痛いので断念しました。押さえつけるという動きに弱いようです。
お鍋などを洗うのは、普通にOKです。ただし、こびりついた汚れをゴシゴシこするのは痛い。お鍋は、焦げ付かさないようにしなければ。
③洗濯物干し
たぶんできる。ありがたいことに、骨折してから家族が干してくれるようになり、まだやっていません。みんな、ありがとう。
布団干しは、絶対無理。たたんだ布団を、押し入れにあげるのも無理です。
④ふきん&タオルしぼり
当分できそうにないと書いていましたが、できます。うんと固く絞ることはしていませんが、普通に絞る程度なら問題なし。
⑤ペットボトルのふたを開ける。
できそうで、やっぱり今でも苦手。輪ゴム常備です。いろいろなことができるようになったのに、これができないなんて、なんか不思議。
⑥ドライヤーで髪を乾かす。
大丈夫です。
⑦食事の時、左手でお茶碗を持つ。
ある日、できるようになりました。最初はへんな手の向きになってしまったけれど、今ではそれも改まり、しっかり口元まで、器を持っていくことができるようになり、食事が本当に楽になりました。
⑧両手で顔を洗う。
最初はぎこちないながら両手でそうっと。ここ数日はバシャバシャと。気持ちよくて幸せ。コンタクトレンジも再開しました。
⑨重いものを持つこと
普通のものは、怖がらずに持っています。「とても重いもの」は持ちません。「とても重いもの」ってなんだ? 院長先生によれば「一斗缶」ですが、普通に考えてずしりと重たい段ボール箱とか、スーパーで清算した後の満杯のかごとか。普通の人でも、「よいしょ」と言ってしまいそうな重いもの。
⑩腕に体重をかけること
これも私の中で禁止事項にしています。
靴を履くときに、ちょっと体を支える程度のことなら大丈夫ですが。
こうして列挙してみますと、まあ普通に生活する分には、できないことが以前よりずっと減りました。
リハビリ当初の目標「日常動作の獲得」は、おおむね果たしているのではないでしょうか。
問題は、あと一息の曲げや伸ばしです。例えばコンタクトを入れることはできるし、その手を頭の上の持っていくこともできる。けれども、その手を頭の後ろに回すと痛いし、首の後ろには持っていけません。
つまり「日常動作」はできるようになったけれど、あと一息の強めの動作ができないというわけなのです。
肘の曲げはまだまだ。伸ばしはいいようでも、右と同じようには伸びません。伸ばした形を右と並べると、ちょっと違います。
なのでこれからの目指すところは、右手と比べて同じような向き・反りあるいは角度で、様々な動作ができるようになること。あせらず無理せず。でも、休まずコツコツと。これからもがんばります。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。
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