東京都心から電車で1時間超。我が家の周りは畑が点在し、割とのどかな環境にあります。
自転車で転倒し骨折してからは、バス停までてくてく徒歩通勤となりましたが、その一本道は、今でこそかなり建売住宅が増えましたが、数年前までは両側がどこまでもどこまでも続く梅林で、満開の時にはまるで桃源郷のようだなと思ったものです。(桃源郷は桃の花ですが。)
三分の一以下になってしまいましたが、今でも梅林が残っています。写真は、昨日撮影したものです。
香りもよく清楚できれいな梅の花ですが、私はその先の梅の実にも、とても興味があります。梅ジュース、梅シロップ、梅酒、梅干しづくりは、私にとって大切な年中行事だからです。
特に梅干しは、他のものではどうにも満足できません。塩だけで漬けた自家製梅干しの入ったおにぎりは、最高です。手前みそならぬ、手前梅干し。(梅はスーパーで売っているものを使っています。地元の梅林の梅ではないと思います。)
梅干しを干している時、プ~ンと梅の香りが部屋の中まで風に乗って漂ってくると、とても幸せな気持ちになります。畳の部屋で自家製梅ジュースを飲みながら、本を読み読みうたた寝をしているときなんかだと、もう最高です。夏の情景ですね。お日様が恋しい・・・
梅干しは、おにぎり以外にも、ご飯と一緒に炊いて紫蘇の千切りをさっくり混ぜて食べても美味しいし、そもそも白いご飯に乗せるだけでも十分。ご飯だけでなくて、ポテトサラダを作る時に、梅マヨネーズにすると一味違います。
子どもたちのお弁当は、小梅干を真ん中に黒ごまをちらしたご飯が定番でした。殺菌作用があるというので、夏は特におまじない代わりにひんぱんに使いました。それから、具合が悪いときのお粥は、絶対に梅干しがいいです。
具合が悪いと言えば、このブログでも書いたことがありますが、梅醤油番茶がおすすめです。口がひんまがりそうだけど、美味しい。治る気がする・・・
考えれば考えるほど、口の中が酸っぱくなり、満開の梅が、だんだん梅干しに見えてきてしまうのは、私だけでしょうか?
手持ちの本には次のように書かれています。(この本のレシピで、私はさまざまな梅加工品を作ってきました。)
一日一個の梅干しは、病気をはらうといわれています。梅干しはカルシウム、ナトリウム、鉄分などのミネラルが豊富なアルカリ性食品です。健康の維持・増進のためには、常に血液をアルカリ性に保つ必要があります。梅の「すっぱさ」はクエン酸を主体とする有機酸によるもので、これが体内に入ると血液を弱アルカリ性に保つことができます。(『産地発 梅クッキング』梅料理研究会・編 創森社 2001年刊)
先ほど、梅干しは風邪やインフルエンザの予防にも効果があるというブログ記事も見つけました。
この時期、夏に作った自家製梅干しをちょこちょこ取り入れて、風邪&インフルエンザ&コロナウィルス予防をするのもいいかもしれないと、思ったのでした・・・
今日もお訪ねくださり、ありがとうございました。